髙梨牧場は、「かずさ和牛」という地域ブランドを飛び越え、独自の厳選した飼料と研究を重ねた肥育法で“髙梨ブランド”として、5つ星ホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」、一流レストランのシェフなど、国内外のファンから指名買いされている匠みの生産者です。
1952年に創業した髙梨牧場がある千葉県鴨川市は、房総半島の南に位置し、温暖な気候が特徴。今から300年ほど前、8代将軍徳川吉宗がこの地にインド産の白牛を導入し、日本の畜産が始まったとも言われています。受け継いだ技術と知識に加え、新たなアイデアを取り入れ、高梨牧場の更なる発展を目指しています。
隅々まで清潔に保たれた牛舎には鳥のさえずりが響き、300頭の牛たちは驚くほどのんびりと暮らしています。ここでは「牛が健康であることが一番美味しくなること」という原点に立ち、牛にストレスがかからないよう1頭ずつに十分な広さが確保されています。2年半(30ヶ月)に渡る肥育期間、髙梨さんはその牛の持つ能力を最大限に引き出す方法を一つひとつていねいに検証していきます。
初期・中期・最終段階で、何をどのように与えるかで味は変化します。初期段階で乾牧草やサトウキビを熟成発酵させた豊富な繊維分などを与えることで、強く健康的な骨格と内臓を育て、充実した赤身をつくります。中期はビタミンCを与え、牛の負担を軽減したサシづくり(霜降りづくり)、最終段階では厳選した米ぬかや米油を与え、風味を加えます。
事務所には、農林水産大臣賞を7度受賞、二大全国大会「全国和牛能力共進会(和牛全共)」「全国肉用牛枝肉共励会(芝浦全共)」の入賞など輝かしい経歴の賞状やトロフィーが並びます。髙梨ブランドがファンの心を離さないのは、こうした評価はもちろん、髙梨さんの牛と向き合う姿勢に惹かれるから。穏やかな物腰ながら、二歩も三歩も先の未来を見据える髙梨さんの話はいつでもキラキラと輝いていて、一緒に夢を追いかけたくなる、そんな魅力に溢れています。
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